一触即発。緊迫した日中関係を象徴するような暴れた雲の動きだったので撮ってみた。
といっても日本人はあくまで冷静だ。吠えて鳴きわめいている連中と同じ土俵には上がらない。マスメディアも含め、憐れみさえもって中国を見ているともいえる。
孔子の『論語』にこんな一節がある。
子貢問曰、君子亦有惡乎。子曰、有惡、惡称人之惡者、惡居下流而謗上者、惡勇而無禮者、惡果敢而窒者。曰、賜也亦有惡乎、惡徼以爲知者、惡不孫以爲勇者、惡訐以爲直者。
共産主義政権下で中国人が論語を習うのかどうかは分からないが、ここ最近の非道振りはとても多くの哲学者を輩出した同じ国の民族とは思えない。
自分は高校時代漢文の授業で習った。孔子以外にも多くの中国論者の言葉に感銘を受けた。人生の手本となる言葉も多く記憶に刻まれた。座右の銘に中国論者の言葉をあげる人も多いだろう。
この『陽貨第十七の二十四』を要約すると
子貢(しこう)が孔子に「他人を憎む事はありますか?」と尋ねたら。
孔子は、
・人の悪口を言う者
・部下でありながら上司を誹謗する者
・礼節を欠いた蛮勇な者
・決断力があっても道理が通らない者
を憎むと答え「お前はどうか?」と子貢に聞き返すと、
・他人の知恵をくすめ取って自分の知恵にする者
・傲慢な自分を勇気があると思っている者
・他人の欠点を暴いて自分が正直だと思っている者
を憎むと答えた。
さて、今の中国のデモ。孔子が唱えた『悪(にく)む者』そのものではないか。
中国の教えをその子である中国人が全うせず、彼の国、日本人が自戒の言葉として心に刻んでいる。なんともおかしな世の中ではないか。
中国の民はもう一度、先人の英知に学ぶべきだ
(追記)
台湾の人からの情報によると、中国で過激な連中が人家に押し入り飼っていた犬を「秋田犬が日本の犬だから」という理由だけで絞殺した事件があったそうです。その犬は秋田犬でしたが、中国で生まれ日本に行ったことも無く、飼い主は人間の問題がなぜ関係のない犬に及ぶのかと嘆き悲しんでると伝えています。
う〜ん、このやり場の無い怒り、どこに向ければいいのだろう。しかし、もう狂気の世界。同じ中国人が飼ってるペットだというのに、日本犬だという理由だけで・・・。
中国民族を否定するつもりもないし、ごく一部の過激派がすべての中国人とは思わないが、そうした一派が確実に『いる』という認識と自覚を我々は持っていなくてはならないと思う。
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