10日の日曜日、天気もよく写真教室のレッスン予約も無かったのでライカを持って東京十社巡りに出掛けてきた。
東京十社とは、明治初年に准勅祭社と定められた東京近郊の10の神社のこと。ひとつの神社を1時間としても10時間掛かる計算になるわけで、どう考えても全部を周る事は無理そうだったけど、行けるとこまで行ってみようと28mmのヘクトールと50mmのズミタールの2本のレンズを持って事務所を出た。
ヘクトールは1938年製、ズミタールは1939年製。共に70年以上前のレンズ。特別なこだわりがあるわけではないけど、今回の気分は戦前のレンズだった。コーティングもされてないし、色転びもひどいけど、でもカチッと撮れた時の心地よさは別格。
どう巡ろうか考えた末、沿線に一番多い千代田線で攻めることにした。最初は赤坂で降りて『赤坂氷川神社』へ向かう。
途中、勝海舟邸跡なる記念碑が。今はカフェレストラン?が入った賃貸マンションになっているようだ。この辺りは今ではその面影すらないけど、江戸時代は大名屋敷や旗本屋敷があった場所。幕末はこの地で夜な夜な密会が繰広げられていたのかも。
赤坂から本氷川坂を上りきったところに『赤坂氷川神社』はあった。ここに訪れるのは実は初めて。
いい感じで寂れた趣で、大袈裟な装飾もなければ変に今風に近代化されたものも無く、ごくごく普通の古い神社がとても気に入った。もうちょっと掃除や手入れをしてもいいんじゃない、という気もするけど(笑)
神殿は1730年に徳川吉宗の命によりこの地に移築された時のままで、有形文化財になっていた。吉宗と言えば『暴れん坊将軍』松平健が馬に乗って神殿から飛び出してくる幻覚が見えた(うそ)
数え忘れたけど、狛犬が至る所にいた。何体あったろう、今まで訪れた神社で一番多いかも。
思いのほか撮りどころ満載で、気が付けば1時間近く散策してしまった。
急がねば。次なる目的地は同じ赤坂の『日枝神社』
[ Leica M9 Hektor (1938) 1:6.3 / 28mm ]
[ Leica M9 SUMMITAR (1939) 1:2 / 50mm ]
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