今日は朝から取材。トヨタのディーラーさんへ。いつものは女の子にやってもらってたけど、今月から自ら出陣。久々の取材は楽しい。
とはいえ、分かっていることだけど最近の若者のクルマ離れ、セールスの方から直接話を伺うとなんだか寂しくなるね。ボクシーやベルファイアが一番の売れ筋だそうだ。ユザー層も50〜60代が中心で、20代がクルマを買いにくるなんてことは滅多に無いそうだ。
確かにどこのクルマのイベントに行っても50過ぎのオッサンばかりで、老人クラブの成金趣味と陰口を叩かれても仕方がない現状。
なんだろうね。
今だって本当に小さい子供はミニカーに興味を持ってるだろうし、戦隊モノのドラマにはそれなりのカッコいいスポーツカーも登場するのに、大学生くらいになると「クルマなんて」ってなんちゃう。どこで教育を誤ったんだろうね。
以前TVで若者に「スカイラインって知ってるか?」とインタビューしているのがあった。若者の答えは「成田に行く電車ですよね」だった。おいおい、日産頑張れよ!
自分が免許取り立ての頃、クルマが欲しくてしょうがなかった。ミジェットやスピットファイアのオープンカーに憧れてクルマ雑誌を貪るように読んだ。ケンメリの中古を買った友達が羨ましかった。学生でもクルマを持ってる奴は多かった。ほとんどが親父のお下がりだけど、自分のクルマとして青春の想い出を沢山つくった。
時間を気にしないで好きなところに行けるというのは、まるで魔法のドアだった。
もちろん1Boxだってクルマだし、スポーツカーじゃなければダメだとは思わないけど、みんながみんな8人乗りってなんなのよって思う。日本っていつからそんな大家族になったんだ?
86を出したトヨタは偉いと思う。でも若者を振り向かせる起爆剤には残念ながらならなかった。
さらにエコ化が進んで「沢山の人数が乗れて動けばいい」というのがクルマの価値観になって行くような。クルマっていたいどこに向かっているんだろう。
数十年後、きっと『カーライフ』なんて言葉は完全に死語だろうね。クルマが趣味なんて言うと盆栽やゲートボールと同じ目で見られる日も来ちゃうのかなぁ。
Leave a reply