隔週で行っていた石巻ロケ。撮影自体はもう終わってしまったので今週は行かないのだけど、なんだかちょっと寂しい。
そういえばロケハンの時に給食をごちそうになった。『給食!』懐かしい響き。子供たちと同じ御飯を食べた。正直、美味しいってわけじゃなかったけど(塩分足りなさ過ぎ(;^_^)、震災時に配給されたというユニセフのプラスチックのお椀のスープ(みそ汁?)を啜っていると、小学校時代にタイムスリップ。
子供の頃、給食って嫌いだった。理由はひとつ。不味かったから。給食が一番の楽しみって奴も多かったけど、美味しかった記憶が無いなぁ。とにかく早く胃袋に詰め込んで、校庭に遊びに行くのが大事で、味わって食べた覚えが無い。たまにビニール詰めされた『うどん』がお気に入りだったかな、ぜんぜんコシの無い伸び麺だったけど。『ソフトスバゲティ麺』が正しい呼び名だったか?。これのミートソースがクソ不味くて逆にクセになった。
料理ってすごくクリエイティブだと思う。ロジカルに考えないと作ることはできない。デザイナーやクリエーターに料理上手が多いのも、たぶん思考回路が似てるからだと思う。昔、面接に来た子には必ず料理が得意かどうか質問していた。料理がそもそも苦手という子には別な職業を進めた。もちろん全てのデザイナーが料理得意とは限らないが、モノを作ることが得意な人間は料理に対しても弊害は感じないはず。
給食って支給される食事のことだが、もっと子供の頃から食事を『作る』ことに参加させてもいいような気がする。業者から届けられた大鍋を振り分けるだけではなく、半完成品を皆で作って食べるという習慣。『給食』をやめて『創食』という発想。食べ物は与えられるのもではなく、自分で作るという自覚。
一緒に作る協調性、食を大事にする気持、そしてなにより手先の器用な子供の育成。
家庭科の時間を創造的に広げた方がいいと思う。給食の時間をもっと活用すれば、グンと良くなると思うんだけどな。
給食を食べながらそんなことをふと思った。
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