ひと区切りがついた都知事問題。これまでの一件はなんだったのだろう。
こういう仕事なのでTVはいつでも観れるので、都議会での答弁を生中継で見ているのは、ある意味くだらないお笑いタレントの番組より数千倍面白かった。
人って誰でもそうだけど、自分にはめっぽう甘く他人には厳しい。
ワイドショーで偉そうに解説する文化人や政治評論家の人たちってどれだけ公明正大な人達なんだろうという目で見るのもまた楽しかった。
言葉の通り『ワイドショー』だった。
自分に置き換えて考えてみる。果たしてどれだけ潔癖で、誠実で、謙虚で、私利私欲が無いか。
知事の答弁を聞きつつ「こいつ本当にアホだな」と思う気持ちと、自分もどこか同じようなことをやってきたに違いない後ろめたさ。
最近、SNS中毒によるうつ患者が増えているというニュースをどこかで読んだ。「海外旅行に行きました」「結婚しました」「子供が生まれました」等の幸せ報告が満ち溢れるSNSに、自分の環境を比較しなんて不幸なんだと鬱に入っていくのだそうだ。明るい記事や幸せな記事が増えるほど疎外感を感じ不幸だと落ち込むらしい。
ネット炎上や他人に対しての過剰な潔癖さの要求もその表れかもしれない。自分のアンチテーゼとしての存在を常に求め、安住を模索するダークで邪念にさいなまれた感覚。
facebookでも安部政権に愚痴のような文句ばかり書き込んでいる人たちがいる。いったい誰に向かって言っているのだろう。
文句は直接本人に言えばいいことだし、論調が整っていない文句はスクランブル交差点で立ち小便してるのと変わらない。自分は正義だと思っても通りすがりの人にとっては迷惑千万ということだ。
人徳者になればなるど悪口を言わなくなるのは、己を知っているからだと思う。
天につばを吐けば、己に降りかかる。
今回の騒動を見ていて腹がたつことも多かったが、自分に置き換えると反省に気づかされることも多く、なんとも喉に苦い騒動だったような気がする。
『我思う、故に我あり』
まだまだ精進せねば。
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