知的好奇心が減退気味だったので昨日はガソリン補給に渋谷のBunkamuraで行われている写真展『ソール・ライター展』に行ってきた。
ソール・ライターの予備知識は全くなかったんだけど、生徒さんから勧められて作品を見たら一発で行きたくなった。
1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍しながら、1980年代に商業写真から退き、世間から姿を消したソール・ライター(1923-2013)。写真界でソール・ライターが再び脚光を浴びるきっかけとなったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集だった。
展示会公式サイトより
1950〜60年代の写真を中心に充実した写真展だった。基本、写真展や写真集はフィルム時代の古い作家さんにしか興味がないので、まさにドストライクな内容だった。
画素だの解像度だの理屈ばかりこねてる最近の写真とは正反対の、まさに空気感漂う情景の切り抜き。
写真と合わせて壁面に飾られた名言もいかしてる。
重要なのは、どこである、何である、ではなく、どのようにそれを見るかということだ。
モノクロが一般的な40〜50年代に撮られたカラー写真が、特に圧倒的な存在感で語りかけてくる。セオリー通りの構図などひとつもなく、こうきたかと唸らせる。
会場に愛用のカメラとしてライカM4が展示されていたが、M4の発売は1967年なのでこれらの写真は何のカメラで撮ったものなのかもちょっと気になった。
ドキュメンタリー映画も観てみようかな。
久々の写真展でエネルギー充電。猛烈に写真を撮りに行きたくなったぞ。
Leave a reply