出かけたときは、楽器屋に寄って冷やかして歩くのが楽しみ。昔はクルマのディーラー巡りをよくやったけど、最近のクルマには興味も無くなり、もっぱら楽器屋巡りに精を出してる。東京は恵まれている。新品、中古含めて数十件の楽器屋がひしめき合ってるから簡単にハシゴが出来る。買うつもリも無いのにヒスコレだけで何本試し弾きしただろう・・・(嫌な客)。でも、いっぱい弾いておかないと違いが分からないからね、自分の肥やしのために今日も元気に「見ってるだけ〜」
セコハンで有名な中央線の某ショップに前に行ったときの話。
お店に入ったらまずチェックするのはレスポールのリイッシュー、59ヒストリック・コレクション。もちろんはなから買う気はないんだけど、めっけ物があればと淡い期待で品定め。どこのお店も当然一番いいポジションに商品を並べてある。この店もご多分にもれずリイッシューがずらりと並ぶ。
「おっ!」そのなかにかなりワイドで暴れた杢目のレスポールがあった。95年のヒスコレで、値段もかなり安い。というかちょっと安すぎる感じが・・。ちょっと試し弾きさせてもらう。音も悪くない。がフレットは打ち換えてあってテールピースには青錆びが浮き出ていた。「青錆び?!」。まあその辺りはピッカールで磨けばいいかと思いつつ、なんか弦高が異常に高くなってるし、なんか怪しげな雰囲気が・・・・
ブリッジを標準の高さに直して弦高を低くする。チューニングしようとしたら弦がビビって音が出ない。あれっ、おかしいなと思ってブリッジの付近を見たら弦が完全にピックアップのエスカッションにくっ付いちゃってる。店主に訊いてみる。
「これって・・・」
「ああ、ネックが起きちゃってるね」
「起きちゃってる?」
「バーストなんかみんな起きちゃってるよ、気にしなくてもいいんじゃない」
「はぁ・・(ってこれバーストじゃないじゃん!)」
「エスカッション削れば大丈夫だよ」
「なるほど削ればいいにか・・・・(って違うだろ!)」
あやうく魔術にかかるとこだった。ネック起きってセットネックの部分が経年変化で起き上がってきてきてしまい、ブリッジからのテンションが無くなる事をいうんだけど、確かにバースト(1959年製造のオリジナル)で50年近くたってネック起きならまだ分かる。でもたかだか10年前でネック起きじゃこの値段でも高すぎる。というか不良品じゃん!
しばらくそのギターは店に置かれていたけど、前にネットで見たらソールドアウトになっていた。あ〜ぁ、誰か写真だけ見て通販で買っちゃたんだろうなぁ。南無阿弥陀仏。通販やオークションで楽器を買うのはくれぐれもご注意のほど。
3 Comments
コメントありがとうございました!
綺麗なトラ目ですね~。うちのはコストダウン後のモノなので羨ましいです。。
copiさん
この店も含めて、ちゃんとした店は返品がきくから通販でも大丈夫とは思うんですが、でも中古は素性が分からないので最低でも1年保証が付いてくるようなお店で買った方が安全ですよね。
最近は怪しい店を含めていろいろ足を運んでるんですが、巡れば巡るほど自分的には通販は絶対無理だと、変な確信がついちゃいましたけど(笑)
こういう話を聞くと通販でのギター購入は怖くなりますね。
私の以前持っていたトラ目のレスポール・カスタムもSJ-200も写真だけ見て買っちゃったんですが、幸運でした。
クワバラクワバラ…(;^_^A