ちびくろサンボ

もう20年以上も使っているマグカップ。なにか気がつかない？　1925年はマルコムXが生まれた日とかいうマニアックな回答ではなく、最近このての『顔が真っ黒で唇が分厚い』キャラクターは全く市場に出てこない。昔は『ダッコちゃん』だって『ちびくろサンボ』だって『ジャングル黒べえ』だって、そして『カルピス』だってみんなキャラクターは可愛らしく描かれていた黒人だった。
80年代後半、大阪に住む一家3人が黒人差別という理由から出版社や版元に次々と抗議活動を起こし、長年親しまれてきたキャラクターや漫画が休刊や絶版に追い込まれたことを思い出す人も多いのでは。90年代に入っていきなり市場からチビクロキャラがいなくなった。
企業が同和問題や差別問題に過剰に神経質になるのもわかるけど、顔が真っ黒で唇が分厚いからってなんで差別になるのかまったく分からない。『ちびくろサンボ』で育った世代は多いと思う。絵本の中のサンボを見て黒人に対して差別的に思った子供はいたのだろうか。そんなことより、なんで虎がバターになっちゃうのか不思議でしかたかなった。
今見てもこのカップに描かれた子供達は可愛いと思う。アメリカンコミックとかには今でも日本人は眼鏡に出っ歯にダサイスーツというキャラクターがよく登場するが（昔は痩せてるのが多かったけど最近はオタクキャラ？で太ってる日本人が多い）、決していい気持ちはしないけど差別とまでは思わないよね。ダッコちゃん人形を見た黒人は差別と思ったのか気になるところではあるけど。
例えば『オバケのQ太郎』のコミックが88年から絶版になってることや、再放送されない過去のテレビ番組とか・・・アフリカ人が人を食っちゃうとか頭の皮を剥ぐというのは明らかに漫画でもやりすぎと思うけど、キャラクターなんだから黒くたって白くたっていいような気もするのだけど。
このカップも差別だと糾弾されるのかなぁ。