現在ウォッチビート次号の編集に向け、連日ウォッチショップを撮影で回っている。次号はアンティーク特集を組むので、ショップもアンティーク店が多くなって来た。
連日膨大な数の時計を見ていると、お預けをくらった犬の如くゼイゼイ言いながらヨダレを垂らしながら、決して手を出してはいけないと自分を戒めていたのだけど・・・・
ミイラ取りがミイラになってしまった(笑)
タカノ(TAKANO)という国産ブランドを知っているだろうか。フルーツパーラーでもなく、美容でもない。1889年(明治32年)創業の老舗時計メーカーだ。1957年(昭和32年)に腕時計に進出。日本の高級モデルを目指しドイツのLACO(ラコー)社を見本に高い技術力でモデルを輩出していたが、1959年(昭和34年)に伊勢湾台風の直接の被害を被り経営が悪化、1962年リコーに吸収された。腕時計業界ではわずか4年11ヶ月という短命な幻のブランドだ。
前から気に入ったのがあれば購入したいと思っていたのだけど・・・・ありました。まさに希望通りのものが。1960年前後の製造と思われる『タカノ・プレシジョン・17石』だ。ご覧の通り真っ赤な文字盤。塗装自体はリダン(後塗り)と思われるが、当時のモデルにもちゃんと赤の仕様もあったようだ。もしかすると本物なのかもしれない。
とはいえ ここまで派手でポップなら自分的にはリダンでもどうでもよくなってしまう。シンプルだけど深みのあるデザインにインパクト大な血色をしたダイヤル。一発で釘付けに。カラーダイヤルのアンティークが1本は欲しいと思っていたので、まさにベストな巡り合わせ。
悲運なブランドストーリー。次号は無理だが、次々号で『TAKANO』特集をできたらと思っている。
次号ウォッチビートは3月19日発売予定!前号を買い忘れた人は、ぜひ書店に急げ!
Blog内キーワード検索
Categories
Archive
My Office
3 Comments
はじめまして。
NOBUさんの載せている写真を見て
タカノのプレシジョンの赤に惹かれてしまいました。
自分も欲しい・・・。
なかなか見つからないだろうなぁ~・・・。
おぉ TAKANOだぁ!!!
凄いですね~
時計はだいぶ処分してしまいました。
手放さなかったのは
シーマスターの1stモデル
19歳の時質屋で買った
ロレックスのプレシジュン2本
ウブロ
くらいしか手元に残っていません。
ミイラ取りがミイラに(^_^;)
だけど、すっごく気に入ったものがあって、
側に置いとけるのって、幸せなことだし♪♪
面が真っ赤なのって、初めてみたように思います。
是非ぜひ特集を〜〜^^