震災以降、どうもクルマに乗る気分になれず休みの日も電車で移動。微々たる努力だけど、少しでも被災地の人たちの妨げになるようなことにならないように給油を暫く控えようと思っている。今のところクルマに乗らなくても緊迫する危機があるわけでもないので、供給が落ち着くまでのんびりしようと思っている。
ということでその間、休みの日はCOCOAと電車に乗って散歩に。見馴れたはずの東京散策も、震災のニュースを見続けていてちょって滅入っていた心の気晴らしになる。
散歩の相棒は当然カメラ。東京の街角を撮影してみる。気が付けば地震発生以降アナログカメラで10本近く、デジタルで数百カット近く撮ってしまっていた。きっと記憶の刷り込み行為なのかもしれない。あれだけ家が一瞬に流される映像を見せられると、自分自身の存在意義を写真に残したいという脅迫観念に近い行為なのかもしれない。撮るという行為によって不安から逃れるような・・・わからないけど。
とにかく無性に写真を撮りたい衝動に駆られた2週間だった。順を追ってご紹介。
大地震前にebayでアナログカメラを買った。『Argus C-44』なんと14ドルで落札。日本円にして1,200円位。いくらデジタル全盛といえども母国アメリカで悲しくなるほど安い・・・。露出計も、オリジナルのケースも付いてこの値段。当然送料の方が高かった。。。シリアルNoからして1956年のアメリカ製。コンディションはほぼミント(ヘリコイドは固着してたけど)。スレも凹みもなく革のケースもまるで最近買ったばかりのようにベストな状態だった。
カメラの詳細はまた明日アップするとして、試写を兼ねた撮影結果から。
神楽坂に行ってみる。何度も行ったことがあるが、今回は路地一本まで隅々歩いてみる。
どこかハリウッド的な狛犬。ちょっと怖い?
チープなレンズだけどこの質感。なんかいい感じ。デジタルではこうはいかない。
そそる飲み屋さんがいっぱい・・・。昼間来たことを後悔。
翌日は銀ブラ。
絞り込めばここまでキリットした絵に。
で、開放にするとまるでソフトフォーカスが掛かったように甘い絵に。
アーガスはあまり人気が無い。ヤフオク見ていても1万以下で取引されてる。程度の問題もあるのだろうけど、ちょっと過小評価されてる気がする。
カメラオタクの人たちからすれば難癖付けたい点が満載なんだろうけど、ちょっと抜けた色合い、適度な周辺光量落ち、溶け込むようなボケ味も個性があっていいと思う。
ライカともローライとも違う、一言でいえばメルセデスでもポルシェでもなく、コルベットでありマスタングなカメラ。いい意味でのアメリカンなカメラ。自分的にはかな〜り気に入ったのである。
明日はカメラの詳細をアップしよう。
3 Comments
良い雰囲気ですね。
興味津々です。
>アレクリパパ さん
NG? 違いますよ。
かなり気に入ってますよ。
NOBUさん的にはNGかと思いますが、メカとしてカッコイイです。
どうも、モノ中心になるアレクリパパなのでしたぁ。