所有するカメラの中で最古のモデルがこれ『Certo Dollina II(ツェルト ドリナ 2)』1936年ドイツ製。フォールディングカメラである。蛇腹カメラとかスプリングカメラとか呼ばれる。
蛇腹カメラというとすごく大きい形を想像するかもしれないが、これは35mmフィルムを使うポケットサイズ。左右はPEN E-P1とほぼ同じサイズだが、蛇腹を折りたためばPENより薄い。ニッケルメッキのシャンパンゴールドの輝きが実に優雅で美しい。
気分転換にCOCOAの散歩のお共に持ち出してみる。
とても手間の掛かるカメラ。撮影には(1)まず蓋を開けてレンズを出す(2)フィルムロックボタンを解除して巻き上げ(3)シャッターをチャージして(4)二重像を合わせ(5)ファインダーをのぞき(6)シャッターを切る。一つのものを撮るのに10秒ちかく要する。
でも一連の動作が『儀式』的で嫌いではない。デジカメでバシャバシャ撮るのに飽きたら、こんなスローライフなカメラを持って出かけると、生活のリズムをリセットすることが出来る。75年経ってもまったくの現役ってところが凄い。持って出かけるだけで、心がゆったりとした気分になるカメラ。
ちょっと古いカメラを持って、あなたも楽しみませんか?
2 Comments
>ニッキ さん
そうですね〜。カメラという同じ名前で呼ばれてますが、デジタルとアナログはまったく別な存在という気がします。アナログ滅亡論が騒がれて10年経ちますが未だ生き残ってますし。
これからも楽しみましょう!
いつも楽しく拝読させて頂いております。
1枚1枚考えて撮りたいと思い、フィルムカメラを購入しました。
「フィルムを巻きあげ、シャッターを押す」というフィルム特有の動作をすると、気合いが入りますね。