Leica M3用に新しいレンズを買った。Schneider Kreuznach Xenogon 1:2.8 / 35mm。シリアルから調べると1952〜1953年頃の物のようだ。シュナイダー、いかにもゲルマンな名前でゾクゾクッとくる。
いつものお店で物色しているとLeica M4 や現行のローライフレックスのセコハンを勧められるが、どうもピンと来ない。諦めて帰ろうかと思った瞬間、別なショーケースにしまわれていたこのレンズに目が止まる。「おっ!」半世紀も前の逸品との出会いなんて運命みたいなもんだ。
このレンズの事はよく知らなかった。でも呼んでいる。買ってくれと微笑んでいるのがレンズの奥に見える。「う〜む・・・」迷っているといつもの店員さんは心得たもので、Leica ヘクトール L28mm F6.3を取り出してくる。値段はほぼ同じ。「28mmは持ってないですよね」・・・う〜む、よくご存知で。
さて困った。どうせなら二個まとめて買ってしまえ・・・と言いたいところだけどそんな予算は無いし・・・困った。困った時は常連の特権、店員さんに頼んでエプソンR-D1(レンジファインダーのデジカメ)で実写テストである。店の外に出てビルと青空を絞りを一段づつ変えて撮影後、パソコンのモニターでチェック。
さて、両者の比較は・・・・う〜む。両方に個性がありすぎて甲乙付けがたい。簡単に言えばどっちも『いい』のである。
冷静になって考える。王道でいけばヘクトールだろう。同じライカのレンズだし、M3に装着した時のバランスの良さも完璧である。28mmは持っていない。店員さんもヘクトールを勧めるが、あきらかに『呼んでいる』のはクセノゴンだった。独特の『くびれ』デザインも素晴らしいし、なによりスーパーアンギュロンと同じシュナイダー製ということがワンポイントリードだ。
かなり迷って結局第一印象通りクセノゴンに決定。自分のM3に取り付けたら、これまたニヤリとする程美しい。なにごともカタチから入るタイプなので、これで一気に腕が上がった錯覚に陥る。ライカ純正のキャップをオマケで付けてもらい、大満足な買い物であった。
さぁ自分のライカM3との相性はいかがなものか。土日は晴れるのかな・・・?
3 Comments
今私もクセノゴンを買うか迷っているのですが、とても参考になりました^^ 試写のほうもすごく色あいがよくでていてよかったです~ なかなかインターネットで検索かけてもクセノゴンについてのブログやサイトがなくて。。。 サムスンのクセノゴンばっかりでてくるんですよね;;今回とても参考になりましたw
>gatapasya さん
はい、早速アップしましたのでご覧下さい。
なかなか気持ちいいレンズです!
お、クセノゴンを御購入ですか。
結構きれいな固体のようですね。
そのうちブログで試写の作例をお見せ下さいね!